ブランコ工法(無足場工法)とは?

ブランコ工法とは、マンションやビル等の建物の屋上からロープでぶら下がり空中で工事・作業を行う専門技術をもって建物の悪い所を直し、綺麗にする。いわばマンションの救世主なのです。 マンション・ビルの窓清掃業者では、安価な高所作業の手段として一般に用いられてきました。

このブランコ工法によってビルの高所など足場を架けないと出来なかった作業が可能となり、壁面補修・外壁修繕・漏れ水改修・タイル工事などの幅広いニーズに安価で対応できるようになりました。

ブランコ工法のメリットデメリット

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必要な工事を必要な時に

ブランコ工法のポイントは、実は足場代の削減ではありません。施工箇所を抑えられることこそ、ブランコ工法の最大の特徴です。高額な足場を使用しないため、「今必要な場所だけ」を修繕でき、これによって足場費用だけではなく、施工費用全体の削減が可能になるのです。

「まだ5年はもちます。ただ、次の大規模修繕まではもちません。足場を掛けたタイミングですし、今回施工してしまいましょう!」足場を使った施工ではありがちなこのセリフ。ブランコ工法はこんなセリフとは無縁です。

移動式メッシュシート設置

施工中のストレスを半減

足場を使った大規模修繕では、足場を設置・解体する際にどうしても騒音が発生してしまいます。短期間、短時間での作業でしたらあまり気にならないかもしれませんが、大きな建物ですとおよそ2~3週間かかるといわれています。住民の方はもちろん、近隣の方にもストレスがかかってしまいます。このことが原因でトラブルになるケースもあります。

また、足場を使った大規模修繕では修繕工事が終わるまでの数ヶ月間、足場の外側にメッシュシートがかかります。四方をメッシュシートに覆われ、洗濯物も自由に干せず、日光も遮られ、風通しも悪くなってしまいます。お住いの皆様の安全や周囲の建物への配慮ですから、無くてはならないものですが、多くのストレスがかかかることも事実。

しかしブランコ工法であれば、メッシュシートは施工中の壁面のみに設置することが可能です。施工面以外の皆様はほぼ普段と変わらない生活を送っていただけます。

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ブランコ工法ならではの安心

足場を利用した工事の場合、どうしても防犯上のリスクが高まってしまいます。足場によって高層階への経路が生まれ、かつメッシュシートに覆われているため周囲から見えにくいという、セキュリティーレベルが非常に低い状態が工事期間中続きます。

ブランコ工法では足場による経路も生まれませんし、メッシュシートも施工中の面にのみ利用するため、こういったリスクは生まれません。施工中も普段と変わらないセキュリティーレベルで過ごすことができます。

足場より安全なブランコ工法

一見すると足場をかけた方が安全に見えるかもしれませんが、実は足場をかけた場合の事故のほうが多いのです。

全国仮設安全事業協同組合のデータによれば、足場作業中の滑落や墜落を原因とする死亡事故が毎年約20件発生しています。それに対して、ブランコ工法では年間約2件の事故数です。

この結果から足場仮設に比べるとブランコ工法はとても(10倍)安全と言えます。

また、ニュースなどで足場が倒壊する事故を見ることがあります。台風や地震等の自然災害が発生した際に、足場はその対応が困難な場合があります。

足場を必要としないブランコ工法であれば、このような心配は無用です。

小規模工事にも柔軟に対応

下記のような小規模な工事の時も従来であれば、足場が必要でした。こんなときもブランコ工法なら即解決します。

雨漏り・漏水箇所の目処はついていて、ちょっとした工事なのに足場の費用に数十万出すのはもったいない…
外壁の配管をとめる工事、ハシゴでは届かないし、誰に頼んでよいか判らない…
予算が限られていて、外壁の一部だけ補修したい…
先日の雨で部屋に雨漏りをして、早急に応急処置だけでもお願いしたい…
ブランコ作業員1名がお伺いする簡単な施工の場合3~4万円の目安で施工可能です。 
(※材料・経費は別途となります。)

私たちがブランコ工法をオススメする理由

お客様がコツコツ積み立てた修繕積立金をどのように修繕に活かすかを追求していった結果、私たちはブランコ工法に辿り着きました。

ブランコ工法であれば足場費の削減、◾資材(適した名称を)◾の状態に合わせた対応が可能になります。大規模修繕を、もっと無駄なく、適正な価格で行うために、私たちはブランコ工法をオススメしています

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ブランコ工法のデメリット

施工後の状態を確認いただくのが難しい

ブランコ工法は足場の設置がされないため、
お客様の目で施工後の状態を確認していただくことが難しいです。

ブランコ作業は厚生労働省が定める特別教育を受ける必要があるため、どうしてもお客様自身での確認が難しくなってしまいます。

対策

最終チェックは社長と専務

職人でもある社長や専務などの経営責任者が自らブランコに乗り、最終チェックを行っています。施工しにくい場所、施工不良が起きやすい場所も入念に確認し、施工品質の維持向上に努めています。

施工現場を写真や動画で撮影

私たちは、施工中の様子や施工後の状態をカメラや動画で撮影し、お客様に確かめていただきます。 撮影した写真や動画をお見せすることで、少しでもお客様の不安を払拭していただきたいという思いからです。

費用の目安

管理組合、ビルオーナー様から直接依頼され見積に参加して受注した工事の入札結果です。

5階建てビル

平成27年、東京
A社11,000,000円
B社9.000,000円
栄光8,000,000円

62世帯

平成27年、東京
A社65,000,000円
B社58,000,000円
栄光34,000,000円

50世帯

平成27年、東京
A社23,000,000円
B社14,200,000円
栄光13,000,000円

26世帯

平成27年、東京
A社34,000,000円
B社30,000,000円
栄光27,000,000円

28世帯

平成27年、東京
A社34,000,000円
B社21,000,000円
栄光19,000,000円

14世帯

平成27年、東京
A社33,000,000円
B社29,000,000円
栄光22,000,000円

安全性

建設業の死亡事故について

毎年墜落や転落事故が40%占めているのが現状です。 
建設業の死亡事故のグラフになります。各企業が安全対策にきちんと取り組み、年々減少傾向にありますが、墜落による死亡事故は毎年平行線をたどっているのが現状です。

足場仮設の実態

安全だと思われていた足場仮設は事故が多発している。 
様々な業種に比べて建設業は一番死亡事故が発生しています。 
様々な業種がある中、建設業の労働者は全体の10%です。こうして考えると建設業の死亡事故の比率約35%と非常に高いことを示しています。

墜落の多くが足場仮設から

墜落死亡事故の多くが足場仮設から発生しています。

墜落した時の行動

足場仮設からの死亡事故を分析してみると、すでに出来ている足場の上で作業中又は、移動中が最も多い結果が出ました。 こちらのデータは全国仮設安全事業協同組合を参考にしております。 平成22年度の安全大会で過去10年間のブランコ工法での死亡事故が公表されました。 様々な業種全体で21件報告されています。年間約2件という結果になりました。 この結果から足場仮設に比べるとブランコ工法はとても安全と言えます。 どんな作業も100%安全とはいえませんが、当社は常日頃ミスを起こさないように、スタッフへの指導や道の点検はもちろんのこと、体調管理にも心がけています。