仮設工事とは?流れや費用相場とおすすめの修繕会社も紹介

仮設工事は、工事の期間中に必要な設備・施設を施工する工事です。

仮設工事といえば「足場建設」というイメージが強いですが、その他にも仮設トイレの設置や電気工事など、さまざまな項目があります。

仮設工事は工数が多く、1戸あたり約15万~20万円の費用がかかるため、信頼できる施工会社を選ぶことが重要です。

当記事では、仮設工事の基礎知識・流れ・仮設工事にかかる費用について解説します。
修繕工事を依頼する際におすすめとなる施工会社も紹介しているため、業者選びに迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

1.仮設工事とは

仮設工事とは、工事期間中に必要となる設備・施設を施工するための工事です。

仮設工事の種類は、主に「共通仮設工事」と「直接仮設工事」の2種類があります。
以下は、共通仮設工事・直接仮設工事の概要です。

共通仮設工事
工事概要 工事内容
目的の工事には直接的に関係しないが、工事を円滑に進めるために必要な工事
  • 現場事務所
  • 資材置き場
  • 仮設トイレ
  • 工事用掲示板の設置

など

直接仮設工事
工事概要 工事内容
目的の工事に直接かかわる設備を組み立てるために必要な工事
  • 仮設足場
  • 高所作業用ゴンドラ
  • 一般養生
  • 屋内清掃
  • 安全設備

など

共通仮設工事も直接仮設工事も「工事の前に設置し、工事が完了したら撤去する」という点は共通となります。

1-1.仮設工事の内容

仮設工事は、比較的イメージがつきやすい仮設足場や仮設トイレの設置以外にも、さまざまな工事項目があります。
以下は、仮設工事における主な内容を示した表です。

仮設工事の主な内容
仮設足場・仮設ネットの設置 作業を円滑に進めるため、現場の周りにパイプで仮設足場設備を組む工事です。
転落防止のために、仮設足場の外側には仮設ネットを設置します。
仮囲いの設置 工事現場が外から見えないように、柵やボードで目隠しする工事です。
防犯上・安全上の理由から必要となります。
仮設トイレの設置 工事期間中に作業員が使用するためのトイレを設置する工事です。
排水処理のための仮設工事も同時に行います。
仮設電気と仮設水道 工事期間中に使用する電気・水道の設備を引き込む工事です。
小規模な工事ではポータブル発電機などを利用しますが、電力が足りない場合は外部からの引き込み工事を行います。
養生作業 ビルの共用部などをシートやボードで保護する作業です。搬入時や工事中の傷・汚れから周囲を保護します。
墨出し 設計図をもとに、床・壁・天井などの工事場所に実寸の線を書く作業です。
一般的にはあまり知られていませんが、全ての工事の基礎となる重要な工程となります。
清掃 日々の清掃作業も仮設工事の一部に含まれます。
現場で発生した資材・廃材の片付けや、整理整頓といった現場管理を行います。

また、工事現場によっては、周囲の安全を管理するために、警備員を配置して交通誘導を行うケースがあります。
一般的に、警備員配置にかかる費用も、仮設工事費用に含まれることが多い傾向です。

仮設工事の内容を理解することで、提示された見積もりが適正かどうかを判断する際の役に立つため、大まかにでも覚えておくと良いでしょう。

2.仮設工事の流れ

仮設工事にはさまざまな工事項目があり、それぞれ単体で行うのではなく、一連の流れに沿って仮設工事を進めます。

以下は、一般的な仮設工事の流れです。

仮設工事の流れ
①整地

周辺の土地を整える整地作業を行います。

②仮設トイレ

工事期間中に職人が使用する仮設トイレを設置します。

③仮設電気・仮設水道

工事で必要な現場用の電気水道工事を行います。

④地縄張り

敷地に対して建築物がどのように建つか確認するために、外周部分に縄を張る作業です。
一般的に、地縄張りには施主が立会い、地鎮祭と合わせて行います。

⑤水盛り遣り方

建物の実際の位置・高さを決めるための作業です。
「水盛り」とは水平の印をつけることを指し、「遣り方」とは、建物を建てる場所の周囲にめぐらす板・杭のことを指します。

水盛り遣り方を間違えると、正確な位置で建物を建てることができないため、正確な作業が必要です。

⑥仮設足場

直径50mmほどの単管(鉄パイプ)を組み合わせ、作業用の仮設足場を建築する作業です。
仮設足場は塗装が完了し、現場工事が完了する直前に解体します。

それぞれの仮設工事の合間には、清掃作業・整理整頓も行われます。
また、仮設足場を設置するまでに地盤調査を行い、必要であれば杭打ちや地盤改良工事を行うケースもあります。

3.仮設工事の費用はいくら

国土交通省のデータによれば、マンションの大規模修繕工事にかかる工事費用のうち、全体の約19.2%が仮設工事の費用
となっています。
また、マンション大規模修繕工事では、工事費の総額として1戸当たり約75万~100万円がかかるというデータも示されています。

出典:国土交通省「マンション大規模修繕工事に関する実態調査」

よって、工事費の約19.2%を仮設工事費が占めた場合、1戸あたりの仮設工事費は15万~20万円が相場となるでしょう。

ただし、仮設工事の費用は、搬入条件・吹き抜けの有無などにより変動し、特に「仮設足場の種類」は工事費用を大きく左右します。

以下は、仮設足場の主な種類です。

  • 枠組足場
  • クサビ式足場
  • 単管足場
  • 移動昇降式足場
  • ゴンドラ足場

枠組足場・クサビ式足場・単管足場などは、中低層ビル・マンションに使用されるため、移動昇降式足場・ゴンドラ足場などと比較し、費用がやや安くなる傾向です。

仮設足場の種類によって仮設工事費用は大きく変わるため、施工会社の見積もりを入念に確認しましょう。
以下の表で示す「仮設足場の設置相場」を理解することで、提示された仮設足場費用が適正であるかを判断できます。

仮設足場の設置相場
約1,000円~1,200円/m²

【内訳】
仮設足場の単価:約800円~1,000円/m²
仮設足場の安全対策に使用する養生シート・仮設ネットの単価:約200円/m²

ただし、建物の階数によっても相場費用は異なるため、あくまで参考として捉えてください。
例えば、一般的な2階建て住宅における仮設足場の設置相場は「約900円~1,100円/m²」といわれています。

なお、施工会社によっては仮設足場の工事費用を無料としているケースがありますが、注意が必要です。
仮設足場の工事費用を0円にする代わりに、仮設足場分の工事費用を別の工事費に上乗せしている恐れがあります。

そのため、修繕工事を行う際は、仮設工事費用が適切であり、信頼できる施工会社を選ぶようにしましょう。

4.修繕工事はブランコマンへの依頼がおすすめ

東京を始め、関東圏内でマンション・ビルの修繕工事を行う際は、ぜひ「ブランコマン」へご相談ください。

ブランコマンでは、建物を常に良い状態で保つことをポリシーとし、工事後のメンテナンスをお約束しています。
そのため、メンテナンスはお客様からのお問い合わせがあってから行うのではなく、保証内容にしたがって定期的に点検を実施します。

また、ブランコマンでは「ブランコ工法」という独自の足場工法を用いているため、リーズナブルな工事が可能です。
ブランコ工法では、高所ビルなどでも仮設足場の設置が不要となることから、壁面補修・外漏れ水改修・タイル工事などの、幅広い修繕が安価で行えます。

さらに、ブランコマンでは、経営者であり職人でもある社長・専務が、修繕の最終チェックを必ず実施しています。自社受注・自社施工・自社仕様書にこだわって、お客様の住まい・資産をお守りするため、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

仮設工事は、全ての工事現場で欠かせない大切な工程です。

また、マンション大規模修繕工事の工事費用において、仮設工事費用は全体の約20%を占めます。
そのため、修繕工事を行う際は、仮設工事を適切な価格で行ってくれる施工会社を選びましょう。

ブランコマンでは、仮設足場を不要とする「ブランコ工法」によって、安全かつコストパフォーマンスの高い修繕工事を提供しています。
マンションの大規模修繕工事・住宅の塗装工事などを検討している人は、ぜひブランコマンにご相談ください。