前回、大規模修繕の中には実は不必要なものがあるケースがあります、と申しました。
本章では実際にひとつ例を挙げるとともに、作業の簡単な流れをご紹介します。
多少の手間ではありますが、世帯数が多ければ多いほどに費用削減効果は大きくなります。
ぜひご検討ください。
網戸の交換で●●●●円が削減できる!?
大規模修繕において、網戸、サッシなどは専有部分であったり共有部分であったり区分はさまざまなのですが、どちらにしても修繕予算を消費するケースがほとんどです。
また、管理会社からすると簡単に実施ものほど利益が大きい傾向があります。
一例として参考価格を申しますと、
ご自身で行った場合は工具セットと、張り替え用の網戸を購入しても、2500円程度で済みます。
加えるならば、工具は複数人で使い回すルールとすれば張り替え用の網の価格のみで済みますので、
1500円くらいまでは削減が可能です。
反対に、大規模修繕の見積もりの中に含まれている場合は3500円程度となり、
その差は2000円。
これが世帯数だけ倍になっていくわけですから、一考の価値は有るのではないでしょうか?
作業手順はいたって簡単です。
網をはずす
多くの網戸は、枠の周囲にある溝へ専用のチューブ状のゴムと共に網を差し込むのみの作りになっています。ドライバーが必要なケースも有りますが、不要な場合が多いです。
網の切れ目等から、押さえのゴムを浮かせます。
押さえゴムを引っ張り出します。
古い網を取り外します。
新しい網を適度な大きさにカットします。
クリップを使って、サッシと網を4方で固定します。
押さえゴムを押しこみます。開始時には、数センチ余らせておいて下さい。
あとはこのままローラーを使って、枠全体にゴムを押し込み、一周したら、あまったゴムを切り、全て押し込みます。
最後に余分な網をカットして終了です。
作業時間としては、1時間も見ておけばよいと思います。ぜひご検討ください。
参考:カインズ様