マンション大規模修繕には、二つのポイントがあります。ひとつのポイントは建物が老朽化してきたことによるリフォーム要素が強い場合で、足場の設置は必須と言わざるを得ないということです。
外壁塗装などは下地処理の作業を終えてから、同じ場所に今度は塗装の作業をするので、複数回数の作業が必要になります。同じ場所に結果として複数の作業が必要になるような場合には、
足場の設置をしておかないと、安全確保だけではなく、工事そのものが進みにくくなってしまうのです。ですから複数回数の作業内容がある限りは、足場は設置しなければならないものなのだと理解しておいて良いでしょう。それに対して、もうひとつのポイントが、反復性のない作業です。つまり、複数回数の作業が必要だからこその足場なのだと考えれば、一回だけの作業で済む工事の場合には足場を設置しなくても良いのではないか、というわけです。一回だけの作業で済む工事のことを、反復性のない作業と呼びます。反復性のない作業は、基本的に工事期間も短期間で実現可能です。代表的な例としては、ビルディングのガラス外装清掃が挙げられます。マンション大規模修繕を、外壁だけに特化させて契約し、修繕工事を含まずに外観清掃だけで良い場合には、反復性のない作業になりますし、なおかつ極めて短期間で工事を遂行することが可能ですから足場を設置しなくても工事が可能ということになります。ただし忘れてはならないのは、足場のいらないマンション大規模修繕というのは、あくまでも反復性のない作業に限定した極めて例外的な工事なのだということです。なお、ビルディングのガラス外装清掃やマンション外壁清掃は、屋上階から吊るすタイプのゴンドラやブランコによる工事が適しています。
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