大規模修繕工事でのブランコ工法とは

大規模修繕工事において、足場を組むことは、安全の上で欠かせない方法でした。
ところが最近では、足場を架けないと出来なかった高所作業がロープブランコ(無足場工法)を使うことにより行われるようになりました。

ロープブランコ工法は、屋上からロープでぶら下がり、作業を行うというものです。
本来、ビルのメンテナンス、ガラス清掃や壁面清掃の際の作業で行われたものでしたが、壁面補修・外壁修繕・漏水補修・特殊洗浄などの大規模修繕工事においても、導入するようになったのです。

ロープブランコ工法の一番のメリットは、低価格でできるということです。
大規模修繕工事での総工事費用の内、足場架設費用はかなり大きいものです。

第二のメリットは、近隣へ迷惑をかけないでできるというものです。
大規模修繕工事の足場架設の為に、組立、解体、作業中の金属音など周囲を気にしながら行う必要がありません。
それに、シートで覆った状態だと日光が遮られ、近隣の家の日当たりが悪くなってしまいます。

第三のメリットは、雨天以外は作業もできますし、追加工事があった場合でも柔軟に対応できます。

第四に、通常の工事だとシートにとり囲まれているので、防犯上不安ですがブランコ工法であればかなり不安は解消されます。

第五に、足場を組むにはある程度の幅が無ければ設置出来ません、ロープブランコ工法だと例え足場が架けられないような建物や、建物が密集している商業施設、中小規模の建物にも対応できます。
また、大規模修繕工事の足場を架けるための道路使用許可の必要もありません。