マンションで生活している間は、修繕積立金を毎月支払うことが通例となっています。
それは、マンションの住民が安心して長く生活できるように、一定期間に区切ってマンション大規模修繕工事が必要となってくるためです。
マンション大規模修繕の内容としては、外壁や手すりなどの鉄部の塗装、屋上やバルコニーなどの防水工事、排水管や給水管の補修など多岐にわたって挙げられます。
このように重要かつ費用のかかるマンション大規模修繕工事をどの業者に頼むのか、業者選びは非常に大きな課題です。
マンション大規模修繕工事の進め方としては、管理会社主導方式と設計監理方式と責任施工方式の3種類があります。
管理会社主導方式は、マンションの管理会社が主体となってマンション大規模修繕すべての過程を進める方式で、競争原理が働かず工事代金が割高になったり、過剰な工事仕様を組み修繕積立金の無駄遣いにつながるケースが多いです。
責任施工方式は、施工会社に劣化診断から設計修繕工事を一任する方式で、第三者のチェックが入らないため、適切な工事がおこなわれているのか確認することができないというデメリットがあります。
設計監理方式は、設計事務所やコンサルタントを利用して劣化診断や改修設計を行い、工事の段階で監理が行われるので、厳しい工事の品質チェックをしてもらうことができます。設計と施工の分離は工事金額を抑えることにもつながります。
マンション大規模修繕は、多額のお金が一度に動くので、不透明な流れがあった場合には、住民から理解は得られません。
マンションの住民からの協力があってこそ、よりよい工事につながるのです。
そのために、透明性があり公平性のある業者選びが必要となってきます。一つの方法として、工事施工会社の公募が挙げられます。公募だと、競争原理も働き工事代金も抑えることができます。公募により、十分検討したうえで住民たちの理解を得ながら進めることはおすすめできる方法です。